2007年1月23日 (火)

リス族のお正月

 タイにはカレン族、モン族、アカ族、ヤオ族、ラフ族、リス族などの山岳民族と呼ばれる少数民族が住んでいる。先週の17、18、19日と3日間、その中のリス族の村へ行ってきた。場所はバーンロムサイから北へ約200km、チェンマイ県ウィエンヘン郡ウィエンルアンという所にあるバーンヒンテオという村。目的はリス族のお正月を見るためだ。リス族のお正月は、毎年モーピーと呼ばれる霊媒師のような人によって決められるそうで、今年のお正月は1月18日。

Photo_38  18日の朝、目が覚めると村中からタンタンタンタンタンという音が聞こえていた。見に行くと、みんなで餅をついているところだった。リス族の人達は日本のように杵と臼を使うのではなく、木でできたシーソーのようなものを使って餅をついていた。片方の先が杵のようになっており、もう片方を5、6人の人がバタンバタンと踏んで餅をつく仕組みになっている。この餅つき機は、同じ方法で米の脱穀にも使われるそうだ。蒸したもち米にゴマをまぜ、餅つきが始まる。木を踏むのは若い女性の仕事のようで、男性は反対側で餅の形を整えている。つきあがった餅は、隣でお酒を飲みながら待っているおばさん達によって程よい大きさにくるくる丸められていく。この餅つき機、けっこうスピードがあって、どんどん餅がつきあがっていた。つきたての餅を食べさせてもらったが、日本の餅とかわらずおいしかった。

Photo_40  夕方になると、村の中央の広場に木が立てられ、モーピーが呪文のようなものを唱えながらお供え物をしていた。そして、暗くなったあたりからその木の周りでお正月の踊りが始まった。みんな手をつなぎ、笛の音にあわせて木の周りを回りながら踊る。昔は各家々を踊りながら回ったそうだ。踊りは途中までしか見なかったが、翌日に聞いてみると明け方近くまで続いたそうだ。

 リス族の村の山の入り口には、普段は近づいてはいけないという精霊を祭ってある場所がある。19日は朝から村の男達が全員、鶏や豚、酒、線香、紐などのお供え物を持ってこの場所に集合した。この場所には女性は入れないそうだ。全員がそろいお供えをしたところで、モーピーが呪文のようなものを唱え、みんなで精霊にお祈りをする。お祈りをしている最中に何人かは爆竹を鳴らしていた。お祈りが終わると、その場でお供え物の鶏や豚を食べ、酒を飲む。そして、モーピーのところへ行って、持ってきた紐を首や手首に巻いてもらっていた。鶏は丸々1羽供えられているのだが、その鶏を食べる時にみんなが真っ先にするのが太ももの骨を取ること。この骨で今年1年が占えるそうで、骨に小さな穴が2つ開いているのが良いらしい。1つしか開いてないと悪く、3つ以上あいていた場合はとても悪く、もう1羽供えなおさなくてはいけないそうだ。

 リス族のお正月は、村の大きさによって4日から8日ほど続き、この他にもいろいろな行事が行われるそうだ。19日の午後には村を出発したのだが、その時も村の人達は踊りを踊っていた。周りを山に囲まれ、電気もガスもない、普段はとても静かなこの村も、お正月の間は爆竹が鳴り響き、とてもにぎやかだった。

記 寛人

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2006年11月16日 (木)

バナナ

 ♪バナナがいっぽんありました~と、娘の童謡のおもちゃを一緒に、いや、一人で口ずさんでます。我が家の家訓?は「バナナは家族、毎日家にあるように、切らさないように」。そのくらいバナナの存在は大切なのです。バナナの栄養については詳しく知りませんが、バナナさえあれば死なないだろうと本気で思っています。娘がご飯を食べない時はバナナを、口寂しい時もバナナ、小腹が空いたらバナナ、出かける時はバッグにバナナ、、、こんな感じで私の生活にバナナは密着しています。

 この村にもバナナ畑がそこかしこにあり、バーンロムサイにも何本もバナナの木があり、無農薬のバナナがいつでも安く食べられます。おいしいトロピカルフルーツがたくさんあるタイでも、最後にたどり着くのはやっぱりいつでもあるバナナです。

 タイではそのままはもちろん、バナナチップスや揚げバナナ、干しバナナ、バナナキャンディ、煮バナナのデザートなどいろんな形で食べられています。中でもタイに来てはまったのが、塩味バナナチップス。日本では輸入物の甘いバナナチップスしか食べたことがなかったので、初めは何だコレ?と思ってました。それはとてもシンプルなものですが、食べれば食べるほどおいしくて、飽きのない味。さらにスライスの厚さ薄さや、揚げ方など店によって味が微妙に違うのです。バナナ嫌いな人でもバナナチップスなら大好きという人もいます。是非タイに来たら食べて欲しい味です。

バナナチップスの写真がなくてすみません。

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記:美和子

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2006年11月 3日 (金)

ロイクラトーン

 今、チェンマイはロイクラトーンというお祭りがはじまっています。ロイクラトーンとは「灯篭流し」という意味。旧暦12月(現在の11月)の満月の夜にタイ全土で行われます。1年に1度、水の精霊に感謝するお祭りです。

Photo  今年の満月の夜は11月5日。その前後の日も含めて、11月4日から6日までがお祭りの期間とされていると、看板やのぼりで市内のあちらこちらに告知が出ています。週に一度、日曜日に開催される歩行者天国、通称「サンデーマーケット」もお祭り期間中には臨時開催され、パレードも行われます。民族衣装を着た女の子達、男の子達、古典舞踊を舞う人たち、古典楽器を演奏する人たち・・・みな、手にクラトーン(灯篭)を手にして歩きます。

 目的地はチェンマイ市内を流れる川、ピン川。そこでみな灯篭を流して、水の恵みに感謝をするのだそう。灯篭はバナナの葉や花、ロウソクで飾られ、火が灯されます。川をロウソクの灯火が流れていく様子はとても美しいもの。そして空にはコムロイと呼ばれる簡単な熱気球のようなものが多く上げられます。ロウソクの炎は、川の水面だけではなく、空にも。

Photo_4 今年、11月1日から花の万博が開催されているチェンマイ。今週末は初めての週末、かつロイクラトーン。チェンマイに観光客が殺到するのは必至!そのためなのか、チェンマイ市内も少し様子がかわっています。ターペー門前の三叉路の真ん中には噴水のある広場ができあがりました。また、お堀にはカラフルなライトアップがされた噴水。 しかもこの噴水、BGMつきです。そばにある機械から大音量で音楽が流されています。

Photo_2 お祭り本番が待ちきれない市民達は、夜になると花火をあげたりコムロイをあげたりして既に楽しんでいます。花火の大きな音に、歩きながらもびくびくしてしまうほど。市場にはコムロイ、灯篭やロウソクが並んでいます。家々の軒先にも灯篭が飾られ始めています。ロイクラトーン一色、といったところ。

 2日木曜日にターペー門広場を通りかかると、なにやら催し物が開催されていました。どうやらミスコンテストの様子。お祭りにはミスコンがつきもの、というのはタイも同じようです。そばには出店もあり、もうお祭りは始まっている感があります。
Photo_3  お堀まわりも灯火(燃料はおそらくアルコール)で縁取られ、お堀の水面にも並べられていました。

 バーンロムサイの子ども達も、今週末はロイクラトーンを楽しむ予定です。チェンマイ市内だけではなく、郊外ハンドンにあるバーンロムサイも、ロウソクの赤い炎が浮かぶ夜を迎えます。

記 幸季

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2006年10月30日 (月)

チェンマイ式マッサージ

今、私はタイマッサージを習い、練習しています。日本でもタイマッサージは有名になってきていますが、ご存じない方もいらっしゃるのでは?

タイマッサージは「二人でするヨガ」だとか「なまけ者のヨガ」と呼ばれることもあります。タイマッサージの特徴はストレッチを行うこと。腕、脚、背中、首・・・など体中いたるところのストレッチをマッサージ師の手を借りて行っていきます。体が硬くて自分ひとりではストレッチできない、という部位もマッサージ師に手伝ってもらってゆっくりゆっくり伸ばしていく・・・マッサージが終わった後は、体がとても軽くなります。

タイマッサージには大きく分けて2つの流れがあります。俗にチェンマイ式とバンコク式、と呼ばれています。私はチェンマイに滞在中にマッサージに何度も通いましたが、実はバンコク式を受けたことがありません。ぜひ、違いを体感してみたいもの。

あまりのマッサージの気持ちよさに、受けるだけでは飽き足りなくなって習ってみることにしたのでした。習ってみると、やはり受けているだけではわからないことがたくさんあることに気づきます。

タイマッサージは、まずタイマッサージの創始者とされるドクター・シヴァゴに祈りをささげるところから始まります。祈りの言葉はサンスクリット語らしいです。マッサージは必ずこのお祈りをしてから始めます。
マッサージ師の動きのイメージは「大きな鳥がはばたくように」と教えられました。そして呼吸の基本は複式呼吸。マッサージの動きにあわせて息を吸い、息を吐き、ゆっくり動く。

マッサージの道具たちなかなかマッサージの技が覚えられない私。先生のアドバイスは「頭で考えるのではなくて、感じるもの」。呼吸を整え、気持ちを整え、リズムを感じて、相手の体を癒すことを考えて、手のあたたかみを相手に伝えて・・・。
学べば学ぶほど奥が深い、タイマッサージ。マッサージの練習をした後、ゆっくりゆっくり柔軟体操をして体を整え、鍛えることも忘れてはいけないそう。

タイマッサージは、相手を癒すだけでなく、マッサージをする人も癒されるものである気がします。マッサージの練習をした後は、やはり疲れます。でもそれは運動を終えた後のような爽快な疲れ。
タイ語で「疲れる」は「ヌアイ」ですが、マッサージの先生は「マッサージをした後はヌアイじゃなくてムアイ」だと教えてくれました。「ムアイ」は筋肉が疲れた、という表現で、精神的な疲れではないのだそう。

タイマッサージを受けることが好きな方は、タイに旅行に来たらマッサージを習ってみるのもおすすめですよ。

記 幸季

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2006年10月 9日 (月)

チェンマイ旅行者のインターネット事情

 今更あえて言うまでもありませんが、インターネットはいまや欠かせないコミュニケーションツールとなりましたよね。中、そんなチェンマイ市内のインターネット事情はどうなのだろう?と。現在、私はチェンマイ市内のゲストハウスに滞在しているので、旅行者の観点からチェンマイ市内のインターネット事情をレポートします。

 チェンマイ市内には至るところにインターネットが利用できるいわゆる「ネットカフェ」があります。利用料金はお店によって違いますが、1分あたり1バーツ(≒3.2円)で、1時間利用すると30バーツ(≒100円弱)となるお店が主流です。また、今ではほとんどのパソコンが日本語対応です。旅行先でもメールチェックをしたり、旅行の情報を検索したりできるのでかなり便利。
 「ネットカフェ」とは言っても、事実上は本当にカフェであることは少なく、インターネット利用専門のお店。それでも中には、通常のカフェの一角にインターネットを無料で利用できるパソコンをおいているところがあったり、インターネット利用専門の店でありながら挽きたてのコーヒーやカクテルなども楽しめる、本当の意味での「ネットカフェ」もあったり。また、ノートブック型パソコンを持ち運んでいる旅行者も増えているからか、自前のパソコンを持ち込むことができるお店も増えて来ています。外国人が多く利用するカフェでは無線LANでのインターネット利用サービスも珍しくありません。

ネットカフェの店先  また最近のネットカフェの常識となりつつあるのが、「スカイプ」が利用できるということ。スカイプはインターネットを利用し、パソコンを使って電話と同じように会話ができるツール。最近のネットカフェのパソコンの多くは既にスカイプがインストールされています。そのため、マイク付ヘッドフォンは標準装備。カメラを利用したTV電話を利用できるお店もあります。外国人旅行客が自国の友人達とパソコンの前で会話している姿をよく目にします。

 それだけ充実したサービスを提供している店が増えてきてはいますが、チェンマイ市内もチェンマイ郊外のバーンロムサイと同じように、インターネット回線が不安定な様子…。雨が降ると不安定になったりするのは同じなようで、昨日も私が利用している間に2度ほど不通になりました。

 さて、インターネットを利用するのは外国人旅行者だけに限りません。タイ人達も多くネットカフェに出入りしてパソコンを利用しています。

 先日、私がとあるネットカフェにいたら、タイ人小学生の女の子の集団が集まってきました。どうやらお店のご主人の娘さんらしく「今日、友達とインターネットで待ち合わせているからパソコン使うね」とご主人に言っています。パソコンの前に座るや否や、何かのメッセンジャーツールを通して友達とチャットをはじめ、かなりのスピードでタイピングをして会話をし「超うれしい!」(というニュアンスのタイ語)を叫びながら楽しんでいました。

 チェンマイ市民にとっても、インターネットが欠かせないコミュニケーションツールになっている様子。近々、きっと、バーンロムサイの子ども達もネットカフェで見かけた子のようにチャットで一喜一憂したりするのかな…

 そんなわけで今回のチェンマイ通信はチェンマイ市内の観光名所のひとつ、ターペー門のそばのネットカフェからお届けしました。便利な時代になったものですね。

記 幸季

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