縫製場事情
先日縫製スタッフが突然辞めました。その辞め方はちょっと私の常識からかけ離れたものでした。80枚ほどのバッグの縫製を彼女が担当していたのですが、縫製が汚かったので、やり直しをお願いしていました。彼女はまだ経験が浅く、丁寧に縫うというよりは早く仕上げるタイプ。3ヶ月の試用期間を経て先月、落ち着いて仕事をすること、丁寧に仕上げる努力をすることなど条件を加えて、縫製スタッフとして雇ったところでした。
80枚のバッグのひもをほどき、縫製をし直すという作業の途中で、次の日から突然来なくなったのです。その前々日、縫製スタッフと相談し、これからは彼女の仕事をちょくちょく見てあげれば、こんな大量にミスすることはないだろうと話していました。早速他の縫製スタッフも指導に入り、チェックをするようになりました。ところが、彼女にとっては一番頑張って縫ったバッグ。それがやり直しさせられ、同僚にチェックや指導をされるのが耐えられなくなったらしいのです。大量の未完成のバッグが残され、彼女は無責任にもいなくなりました。その後は長期休暇をとっていたスタッフに出勤してもらい、外部の内職スタッフにも手伝ってもらい、なんとか出荷できました。
今まで一緒に働いた仲間としてとても残念な気持ちです。タイではこういうことは珍しくないことですが、身近に起きて改めてわかりました。
記 美和子
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