2007年3月 3日 (土)

お母さんは働き者

バーンロムサイの縫製場は今たくさんの注文をいただいて、フル稼働しています。先日バイクで転んでしまったエッさんは、月曜日から金曜日まで泊り込みで、土曜日に家に帰り、そして月曜日からまた、、、というスケジュールで働いています。転んだ時に入院と自宅療養で10日ほど休んだことで、仕事に穴をあけてはいけないという思いで頑張ってくれています。ここで作られるものはバーンロムサイの運営資金を稼ぐため、子ども達の将来のためなので、もう手一杯の状態に新しい注文が来ても、よし頑張ろうと縫製場のお母さん達はパワー全開です。

070301疲れ気味の中の笑顔!笑いあり、失敗あり、反省ありの縫製場は毎日ドラマが繰り広げられています。

3月25日に念願のバーンロムサイのお店が鎌倉にオープンします。天然素材を使ったもの、気持ちがいいもの、かわいいもの、きれいなもの、手の込んだもの、タイの素敵な雑貨たちなどがお店に並ぶことでしょう。ホットニュースをチェックしてくださいね。

http://www.banromsai.jp/hotnews.html

記 美和子

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2007年1月27日 (土)

ダブルガーゼの苦労

Aso1 昨年12月の展覧会でも販売したもので、ダブルガーゼの衣類があります。ダブルガーゼの中でもちぢみのある素材で、そのちぢみ具合が肌にフィットし、またかわいい素材です。

 ですが、作るほうから言うとちょっとこの素材はやっかいものなのです。というのは、この素材、買ったときは糊がきいていて、ちぢみも何もない生地。それが洗濯をすると糊が落ちてちぢむのですが、そのちぢみ度数が読めないのです。

 たて、よこで何パーセントちぢむのか、50cm角の生地で実験してみました。このときの結果は20%ちぢむでした。ところが、洋服にするとまたちぢみ度数が変り、また干し方によっても変り、乾燥機の使い方でも変り、、、、と縫製のゲーさんといつも頭を抱えています。

 普通のパターンでこの素材を使えばかなり小さくなるので、ちぢみガーゼ用にパターンを起こさなければならないのですが、どの部分がどれだけ縮むのか読みづらいので、一苦労しています。まだこの生地と付き合い始めて短いので、これからもっと勉強しなければと思うこのごろです。

記 美和子

 

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2007年1月 9日 (火)

大好き、日本の味

 「日本食」という言葉が、こんなに慕わしいものに感じられるとは、日本に住んでいた時は考えもしませんでした。好き嫌いもなく辛い料理もOKな私は、こちらでタイ料理が合わずに辛い思いをすることは特にありません。とはいえ、やはり時々は日本食が食べたくて食べたくて仕方が無い病に襲われる時があります。そんな時、どうするか?
 一、お店に食べに行く。チェンマイにも近年竹の子のように日本食レストランが出来ていますが、値段が高いわりに味は…というお店も多い。何より郊外のナンプレー村から、わざわざ日本食を食べに四十分近くバイクを走らせるのも、寒い季節は一苦労。
 その二、自分で作る。私はどうもやりくり下手で材料を使いきれないことが多いので、本当に、たまに作る程度。
 その三、誰かに作ってもらう。今一番幸せに日本食が食べられるのが、こちら。隣に住んでいるももさんがバーンロムサイを取り巻くメンバーのために月に一度開いてくれる“MOMO’S DINING“。一回大体100Bで、皆がリクエストしたメニューをもとにコースを組み、デザートまでたっぷりふるまってくれる幸せなレストラン。今までのメニューには、手巻き寿司あり、から揚げ鳥のねぎソースあり、親子丼あり、デザートにはブラマンジェあり、煮あずきあり…。
070108_1   昨日は、1月の開店日。メニューはえびフライに青菜のにんにく炒め、コーンのクリーム煮、じゃが芋とわかめのお味噌汁、そしてもちろん、あつあつの日本米。ももさん宅の庭にテーブルを出し、ろうそくを灯して、わいわい皆で食べる日本食の味は格別。懐かしい味、大好きなおかずでお腹がくちくなった後は、皆でわいわいおしゃべりし、一ヶ月分の英気を養うのです。美味しい食事は人を幸せにする。帰り道、満足したお腹をさすりつつ、歩きながら思うのです。「…ああ!来月のメニューは何だろう?」と。

記 春子

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2006年12月12日 (火)

メーチェム その2

Photo_32 今日は織りの村、メーチェムに織りあがった布の受け取りと、次の布のオーダーに行ってきた。メーチェムへは車で2時間ほどの道のりだ。ドイインタノンの山道を越え、メーチェムの市場でお昼ご飯を買い、それからカンマリアンおばさんの家に行くというのがいつものパターン。カンマリアンおばさんのおいしいご飯とともに、メーチェムへ行く時の楽しみの一つが、ここメーチェム市場のキュウリのソムタムだ(写真はメーチェムのソムタム屋さん)。ソムタムは青パパイヤを使うのが一般的なサラダだが、その他にも青マンゴー、キュウリ、フルーツなどいろいろな種類がある。どこでも買うことができるメジャーな料理だが、ここメーチェムのキュウリのソムタムは本当においしい。

 おいしいお昼ご飯を食べた後は、織り子のおばさん達と美和子さんの戦いが始まる。まずは布を測りチェックする。美和子さんは経糸と横糸にはこれを使い、幅は何cm、ラインの幅は何cmなど細かく記入し、イラストまで入った用紙を準備してオーダーするのだが、時にはオーダーしたものと違った布が織りあがってくることもある。「この布、オーダーしたものと違いますよ。」と美和子さんが言うと、おばさん達は必ず「だってこの糸が・・・」とか、「この前はこういう風にって・・・」などと言い訳を始めるのだ。周りのおばさん達も一緒になってああだこうだと言うのだが、それを認めるわけにはいかない美和子さん。
Photo_31  布のチェックが終わると、次の布のオーダーが始まる。ここでも美和子さんとおばさん達の戦いがある。「あのおばさんはいくらいくらで織っているんだから、私のも(メートルあたりの単価を)10バーツあげてよ。」とか、「この糸は織るのが大変だから、あと10バーツあげて。」などなど。よこで見てる限り、おばさん達はこの布は何バーツが妥当な値段だという確固たる信念があるというよりも、とりあえず何か言わずにはいられないといった感じがする。今日も美和子さんが2種類の幅の布をメートルあたり60バーツでお願いすると、「幅が違うのに同じ値段じゃいやよ。」と一人のおばさんが言い出した。美和子さんが「じゃあ、幅の狭いほうが55バーツ、広いほうが65バーツでどう?」と言うと、おばさんは「それがいいわ。」と満足そうに言っていた。結局2種類の布の合計は一緒なのにと美和子さんと笑ったのだが、とにかくおばさん達は何か言わないと気がすまないのだ。

 毎回こうした作業を経て、織りあがった布を車に積み、バーンロムサイへと帰ってきます。

記 寛人

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2006年12月 9日 (土)

ナンプレー村育児サークル

 バーンロムサイの子ども達に日本語を教えている夕子さんには、1歳5ヶ月の七々海(ななみ)ちゃんがいる。私の娘紗紗(ささ)は1歳4ヶ月なので、双子のような存在。お互い早産で、生まれた時は2500グラムに満たない小ささだった。ところが何がどう違ったか、今ではナナミは体が大きく2歳児ぐらいの体格。一方ササは相変わらず小ぶりなので、1ヶ月違いなのに、1歳ぐらいの差が出てしまった。
 
 水曜日はお互いの休日が重なる唯一の日なので、育児サークルと称して午後から私の家に遊びに来るのが恒例になっている。お昼はもち米とソムタム、フライドチキンとなるのも暗黙の了解。最近は乳離れも済み、昼間のビールをちょっと楽しんだりするようになり、育児サークルどころか、不良妻の集まり?? 
 
 夕子さんとは3年前のボランティアの同期とでもいいますか、私が初めてバーンロムサイに来て、1ヶ月ぐらい一緒に仕事をし、それからの付き合い。しばしば会って話しているのですが、やはりこの育児サークルの時間はとても大切。最近の子どもの動向、これからのこと、昔の面白いネタ、バーンロムサイのこと、、、話題は尽きず、毎回あっという間に時間は過ぎていってしまいます。子ども達のためというより、自分達が楽しんでるって感じの時間ですが、ナナミとササも女子プロレスのようなことをやりながらも、少しずつ仲良くなっていってます。

記 美和子
2006_04060074_1 滝やいかだ下りにも行くアクティブなサークル

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2006年11月17日 (金)

くまの顔

この間写真日記のページでも、ペイントくまが紹介されていましたが、今12月の展示会に 向けてぞくぞくとくま達がチェンマイから到着しています。
バーンロムサイオリジナルくま、今年の夏からストラップつきのちびのくまも登場して、売れゆきも上々です。
このくま達、チェンマイのホームで衣類などを作る際にでる残布を使っています。
縫製、綿つめ、顔付けはチェンマイの女性職業支援センター、HIV感染者グループ、山岳民族の女性たちにこのヌードグマ(スタッフの間では素ぐまと呼んでいます)の製作をお願いしています。
  そして、洋服を着せたり、ビーズをつけたりと装飾はバーンロムサイのボランティアの方たちによって行われています。
日本でも多くの方たちの力を借りてたくさんのくまが出来上がっています。

到着してくるくまを、ひとつひとつメッセージをつけ袋詰めをしていると、いろんな表情のくまがいます。
ちょっと太めや細めの顔、顔中で笑っている顔、ちょっと怒っている顔、目が離れていたり、たれていたり...。
人もいろんな顔の人がいるように、この手づくりのくまにもいろんな顔、それぞれ表情出ているみたい。
多くのくまがいろんな人の手に渡ることを願っての袋づめ作業、いろんなくまが出てきて飽きません。

先日、私の友人が「このねこ、ひげがないね」といっていた事がちょっと気になりますが。

記 久我Hayama_002Hayama_004_3

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2006年9月 1日 (金)

運送会社のおにいちゃん

 バーンロムサイの商品が、ここ、チェンマイのバーンロムサイから日本に送り出されていく・・・いつも、荷物はとある運送会社にお願いしています。 バーンロムサイで荷物を準備し運送会社に連絡すると、運送会社の人がトラックを走らせてピックアップしに来てくれます。地区ごとに担当者が決まっているのか、いつも同じ男性。

 以前、担当してくれていたおにいちゃんは、梱包の技がとても美しく、スタッフ一同その手さばきに見とれてしまったものでした。まさに職人技。カッターとガムテープを駆使し、シュパッシュパッと音がし、細やかに手が動くその技。荷物のピックアップを頼む度に、日本人スタッフ達はとても楽しみにしていたくらい。

送り出す前の荷物  担当者が代わり、今の担当者は笑顔がかわいい、愛嬌のあるおにいちゃん。はじめは日本人とのやりとりに戸惑った様子があったものの、今では慣れてきて、日本人スタッフ達の顔も覚えてきてくれています。
 先日、大量のスリッパを送り出すとき、私達は3つのダンボール箱に分けて準備していました。そこにやってきたおにいちゃんは「これ、2箱にできるけど?」と提案。これまた鮮やかな手さばき。パズルのようにダンボール箱の中の商品たちを組み替え、入れ直して2箱におさめてくれました。「2箱の方が、送料が安くなるからね」とのこと。うれしい心遣いです。
 そしてそのおにいちゃんは、スリッパを手に取りながら「履き心地がよさそうだね、これはここでは買えないの?ひとつほしいな」と言ってくれました。

 バーンロムサイから商品を送り出す。そこにはたくさんの人が関わっています。商品を作ることに直接関わる以外にも、こうしたちょっとした関わりからバーンロムサイのことを知ってくれる人もいます。バーンロムサイのものづくりは、「ものづくり」というその言葉だけにとどまらない出会いを生み出してくれています。

記 幸季

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2006年8月29日 (火)

ベビースリングを試作中

Photo_19  今日本でも多くのお母さんがベビースリングという抱っこひも(布)を使っていますね。一昔前は抱き癖がつくから、あまり抱っこしない方がいいといわれていたようですが、今は逆。いくらでも抱いてあげて、というのが主流になっています。

 ここタイでも山岳民族の女性などが、ベビースリングのような布で赤ちゃんを抱っこ、おんぶしてる姿を見かけます。チェンマイ市内のナイトバザールでは、たくましいアカ族の女性達が生まれたての赤ちゃんをそうして抱っこしながら、アクセサリーを売り歩いています。時には、おっぱいをあげながらというツワモノもいます。

 私もベビースリングを使っています。日本から持ってきていたものの、なかなかうまく抱っこできず棚の隅に追いやっていたのですが、最近抱っこするのが重くなってきたので、引っ張り出して使い始めました。眠いのになかなか寝付けないとき、ベビースリングで抱っこしたら、すぐにコテっと寝たのです。す、すごい! さらに、重さが分散されて、腕が疲れない、肩が凝らないなどなどいいこといっぱいです。

 今ダブルガーゼでベビースリングを作ってみています。まだ形の細部はこれからですが、ダブルガーゼはきっと赤ちゃんもお母さんも気持ちいい抱っこの時間が味わえそう。お手ごろ価格にして、いろいろな色を作って、その日の服装や気分に合わせて選べるようにしてもいいかなと思っています。また手織り布のベビースリングも素敵かなと思います。2~3歳ぐらいまで長く使うものなので、いくつかあっても楽しいし、またお祝いにも贈ったら、もらう方も嬉しいと思います。

 日本では妊娠中も電車の中で席を譲ってもらえなかったり、赤ちゃんを抱っこしていても、泣けばみんなの注目を浴びて、片身の狭い思いをした経験があります。少子化対策と政府はいろいろ考えてくれていますが、同様に社会みんなの温かい気持ちが大切だと思います。赤ちゃんはその人の子どもだけでなく、みんなの子どもなのですから。

記 美和子

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2006年8月21日 (月)

サンプルの話

 バーンロムサイのオリジナル商品。
 当たり前のことかもしれませんが、よい製品が出来上がるまでには、現場では何度も打ち合わせや試作が行なわれています。
 縫製場を訪れると、美和子さん、ゲーさんが試作品を挟んで、または色見本などを手に打ち合わせをしている姿をよく目にします。見た目はもちろん、履き心地、着心地、使い心地を考えながら、作っては検討、また作っては検討。

 オフィスの棚には、サンプルとして試作された服や雑貨が、いつも見やすく並べられています。 

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 私も、用事で縫製場に行った時、サンプルのたくさん並んだこの棚を、「これはかわいい…」「これは何だろう?」とのぞき見しながら、新しい製品をチェックしたりしています。見ているうちに、自分も欲しくなってしまうこともたびたび。

 中肉中背、Mサイズの私は、時々試作した服を着てモデル代わりを頼まれることもあります。実際に人が着た姿を見て、美和子さんはシルエットなどを検討。「形、きれいに出てるね。よし!」と美和子さんがコメントしてパターンが決まった時は、こちらも嬉しい瞬間。
 今日は、この間から試作を繰り返していたワンピースを試着しました。

 素敵な製品に、仕上がりそうです・・!

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記 春子

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2006年8月17日 (木)

着心地の良さを実感

Atnd1 この夏、日本でのバーンロムサイ巡回展で東京、鹿児島、松本へ行った。記録的な大雨の鹿児島だったが梅雨があけてから猛烈に暑くなり、さらに松本は盆地のため気持ちが良い所だが暑かった。そのために毎日汗ビッショリ。洗濯が大変な日々が続いた。
 各地を移動するときも展覧会会場でも、もちろんバーンロムサイで作った洋服を着ていたのだが、ホテルのコインランドリーで洗濯を重ね、さらに乾燥機を使っても、今このネットショップで販売しているリネンシリーズのスカートやノースリーブブラウス、ガーゼのパンツなど簡単にアイロンをかけるだけで、縮んだり着心地が悪くなったりしない。特にダブルガーゼは汗をすってくれるし、ふんわりした感触は残るし、肌触りがとにかく気持ちいい!もちろん寝るときもダブルガーゼのネグリジェ。
 日本でもガーゼが流行っていると聞いた。専門のお店もあり、もちろん日本のガーゼも気持ちよいが値段もそれなりに高いらしい。タイのやわらかい肌触りのガーゼ、夏だけではなく冬でもダブルガーゼのパジャマを私は手放せない。この先ネットショップでもガーゼの商品を紹介してゆければと思っている。

 何度も洗濯をし、いつも身につけていることで分かったことがたくさんある。「もっとこうした方が良いな・・」という部分もあるが、基本的にバーンロムサイの商品は「カラダに気持ちいい」ということが今回よくわかった。

記 麻生

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2006年7月31日 (月)

バーンロムサイの工房

 今回はバーンロムサイのオリジナルプロダクツを送り出している、バーンロムサイの工房をご紹介します。

工房  工房は、バーンロムサイの敷地内にあります。バーンロムサイ開設当初は子ども達が生活していた平屋建ての家。そこを現在は工房として利用しています。入ると、まずは広いスペース。以前は子ども達が遊んだりしていた大きな部屋が、ものづくりのオフィス、兼作業場です。メーチェムで織りあがった布をストックしたり、マスコットくまに服を着せる細かい作業をしたり、美和子さんがパソコンで様々なやりとりをしたり、出来上がってきた製品はまずここに集められて商品タグ付けを日本人スタッフ総出でやったり…。ここを中心に、バーンロムサイのものづくりは動いています。

縫製場  奥に進むと、縫製場があります。ここには現在、5名のタイ人スタッフが勤務しています。リーダーのゲーさんが中心になり、ミシンを使い縫製作業をしています。新しい製品を作る時はここにその案が持ち込まれ、サンプルの製作を行います。でも一度で納得のいくものができることはまずなく、何度も試行錯誤を重ねて製品ができあがります。そうしてできた製品が、ここから送り出されていきます。

オフィス兼作業場  ここで作業をしていると、子ども達がよくその様子を覗きに来ます。「何してるの?入ってもいい?手伝ってもいい?」と声をかけられることもしばしば。工房内は仕事の場であるので、原則として子どもは立ち入り禁止。お手伝いをする時だけは入ってもいいことにしています。商品タグをつける、というような簡単な作業を子ども達が時々手伝ってくれます。
 自分が暮す家で、スタッフ-メー(お母さん)-がこうして仕事をしている。それを普段から目にしている子ども達。そして子ども達は自然に、進んでお手伝いを探しに来る…。

「家業」としてはじめたものづくりは、こうしてこの工房で動いています。

記:幸季

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2006年7月27日 (木)

遥かなる旅

060731  それは糸のお話し。オーダーをしてから待つこと4ヶ月、やっと先日届いた。

 バーンロムサイで使う手織りのリネンの糸はチェンマイ市内のワロロット市場周辺にある問屋さんに注文する。その問屋さんはさらに中国に発注。この色でこの太さで~と私達は見本を見ながら注文するのだが、注文どおりのものがなかなか来ない。というのも中国の会社が「わかったわかった」と言っていつも違うものを送って来るのだそうだ。問屋さんも頭を抱えていて申し訳なさそうに「また違うものが来ちゃったの~」と言ってくる。さらにその糸たちは遠く中国南部から船に乗って、メコン河を下って運ばれてくるのだ。雨季になれば増水のため船が停泊することもあるらしく、注文してから届くのに1ヶ月以上かかるのだ。待ちに待っているのに、間違ったものが送られてきた時のショックといったらない。危ないスイーツへの自棄食いへと走って気を紛らわすしかないのだ。

 2回同じことが続いたので、今回は電話じゃなくて手紙で注文してくれと頼んだ甲斐あって、3回目にしてやっと届いた、“注文したもの“。手紙で注文、船で輸送、、、と、とってもアナログでスローな糸の注文の話でした。

記 美和子

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2006年7月20日 (木)

メーチェム

Photo_11   バーンロムサイの手織り布は、メーチェムという町とホットという町で織られている。今日はそのうちのメーチェムの町に、織りあがった布の受け取りと、次の布のオーダーに行ってきた。

 チェンマイ市から南西に100㎞程のところにドイインタノンという山がある。ドイインタノンは海抜2565m、あのヒマラヤ山脈から続く山並みのはずれにある、タイの最高峰だ。このドイインタノンを越えたところにあるのが、メーチェムの町。

Photo_12  カンマルアンおばさんの家に到着すると、ちょうどお昼ご飯のカオニャオ(もち米)が蒸しあがったところだった。が、蒸し器となべの口が同じぐらいの大きさのため、蒸し器がなべから取れなくなっている。おじさんと娘のアノンさんが必死に蒸し器を取ろうとがんばっていたところに、カンマルアンおばさんが登場。「そんなの冷めればすぐ取れるんだから。もうカオニャオこっちに移しちゃいなさい。」と、カンマルアンおばさんの一言で問題は解決。

 この蒸したてのカオニャオがまたおいしいかった。これに途中の市場で買ってきた豚や鳥のから揚げ、ソムタム(青パパイヤのサラダ)、おばさんが用意してくれたキュウリと豚肉の炒め物にすっぱく味付けされたおいしい魚が今日のお昼ご飯。いつも楽しみにしているだけあって、今日のお昼ご飯もとてもおいしかった。

Photo_4 カンマルアンおばさんと、アノンさんは「雨が降る前にやってしまわなければ」と、一緒にご飯を食べずに、経糸の準備の続きをしていた。親子での共同作業。そんな様子を眺めていると、肩に織りあがった布をかついだ、織り子のおばさん達がどんどんやって来る。おいしいご飯を食べた後には、このおばさん達と美和子さんの戦いが始まるのだが、その様子はまたの機会に。

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2006年7月17日 (月)

出番を待つクマたち

 「バーンロムサイで生まれる商品達の中で、一番バラエティに富んでいて、個性豊かなのは、僕たちかも」

 そんな声が聞こえてきそうなくらい、個性豊かなバーンロムサイのオリジナルくま人形達。顔だって皆違う、ひとつひとつが世界でたった一つの人形達だ。このオリジナルくま達は、チェンマイのHIV感染者団体の方々に縫製してもらい、バーンロムサイへと運ばれ、ここで色とりどり、百人百様の服や飾りを身につけて一人前の商品となり日本へと旅立っていく…

 そのくま達が日本に旅立つ前。
 チェンマイのバーンロムサイの敷地内で、地味だけど大事な仕事が行なわれている。私も現地でくま作りが行なわれているところを見るまでは、考えもしなかった作業なのだが…。その作業、それは、『天日干し』だ。

 雨季のチェンマイは、かなり湿度が高い。
 縫製されたくま達は、乾燥剤とともにプラスチックケースにしまってあるが、それでもあっという間に湿気を含んでしまう。その湿気をとばすために、毎日、雨季の晴れ間をぬってくまを天日干しし、ふっくら乾燥した状態に戻すのだ。

Photo

 最近は私がその仕事を担当しているのだが、これがなかなか忙しい。かーっと真夏の日差しが照りつけだすと、えいっと飛び出していってくまを日のあたる場所に干す。そのまま、ずっと晴れていてくれればいいのだが、雨季のチェンマイの空は変わりやすい。

 ざわざわと強風がおこれば、スコールのような雨の前触れ。
 空の向こうに、灰色のもやが立ち込めたら、日本の梅雨のようなしとしと雨が降りだすサイン。一日のうちで、空はいろいろに表情を変える。

 たった今まで、かんかん照りだったのに、そのサインを見逃したために雨にあたってしまい、また干しなおし、そんないたちごっこを何回か繰り返し、私も「天気読み」がずいぶんできるようになってきた。この記事を書いている今も、さっきまでの日差しはどこへやら、涼しい風が経ち始めた。もう、みんな、ふっくら乾燥したころだし、そろそろくま達をしまわないと…  

 毎日、こんな風にくま達の面倒を見ていると、なんだか愛着がわいてくるのだ。

Photo_1

記:春子

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2006年7月13日 (木)

"ものづくり"のチーフ-佐藤美和子-

 バーンロムサイの家業「ものづくり」を支えているのは現地常駐スタッフの佐藤美和子。2年間ボランティアスタッフとして働いた後、日本に帰国。その後、常駐スタッフとして戻ってきた。ものづくりの取り仕切りが美和子さんの仕事。製品の素材選びから、織りあがってきた布のチェック、商品管理、発送まで美和子さんが関わっている。そして、ものづくりにはバーンロムサイスタッフの他にも、バーンロムサイ外にいる織りの職人さん、HIV感染女性団体など、多くの人たちが関わる。もちろんほとんどがタイ人。その取りまとめも全て美和子さんの仕事だ。

 そんな美和子さんに仕事のことなどを聞いてみた。

――ものづくりの仕事で大変だと思うことは?

Miwako_gae  同じものを仕入れ続ける、ということが難しいですね。例えば、リネンの糸は中国から取り寄せています。注文通りの糸が届かないことが多く、困りますね。色も注文どおりにならないことがほとんどで。
 また、タイ人の縫製スタッフとの意思疎通が難しい!日本語でなら簡単に言える「ふっくらとした」といった微妙なニュアンス、イメージをタイ語で伝えられない時は大変だなと思います。

――仕事をしていて、楽しい!と思うときはどんな時?

 「そう!そう!そう!」と声に出して言いたい時かな。
 思っていた通りの製品ができあがった時。探していた色、質感の材料に出会えた時。タイ人と意思が通じ合った時。楽しい!と思う瞬間ですね。

――OFFの日はどんなことをして過ごしていますか?

 娘の紗々(現在11ヶ月)と自宅で一緒に過ごしています。ぬいぐるみで遊んだり、太鼓を一緒に叩いたり。(笑)

――今、イチオシのバーンロムサイ商品は?

 ネットショップの商品の中では「リネンシリーズ」がオススメです。涼しく着られて、着ている自分だけでなく、見ている人にも涼しい印象を与えてくれる服たちです。洗濯も簡単。洗濯機でざぶざぶ洗えます。是非、この夏に着てほしいですね。

スリッパ  実はネットショップでは取り扱っていない商品もたくさんあるんです。その中では「スリッパ」がオススメです。内側にガーゼ生地を使っています。一度履いたらやめられない履き心地です。この夏のバーンロムサイ展でもご覧いただけますので、是非、手にとってみてほしいです。

――これから作れたらいいなと思う商品は?

 子ども服。自分も今、子どもがいるので。子ども用の雑貨を増やしていけたらいいなと思います。また、贈って喜ばれるギフト商品も考えてみたいです。

 
 これからも美和子さんがバーンロムサイのものづくりを支えていく。

 
記:幸季

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